PROMOTE ACTIVITIES FOR IMPROVING QUALITY

品質向上に向けた活動の推進

品質方針

ノリタケグループは、お客様に満足していただける良い製品、良いサービスを提供するため「品質方針」を定めています。

ノリタケグループ品質方針

ノリタケグループは、社是である「良品・輸出・共栄」の理念のもとに、お客様に満足していただける良い製品、良いサービスを提供することで、世界中のお客様からの信頼と期待に応え続けます。

  • (1) お客様の立場に立って、安全で安心な製品とサービスを提供します。
  • (2) すべての組織で一人ひとりが、品質向上に取り組み続けます。
  • (3) 製品とサービスに関連する法令、規則、要求事項を遵守します。
  • (4) お客様にとって必要な情報を適切に開示します。

品質向上のための推進体制

お客様が求める“良い製品、良いサービス”を速やか、かつ確実に提供できる仕組みを維持改善し続けるため、2023年度からサステナビリティ統括委員会のもと、「品質委員会」を立ち上げました。品質委員会ではノリタケグループの品質方針、品質目標、行動計画を策定し、グループ全体の品質向上を目指しています。
2023年度の主な活動としては、事業部トップへの内部品質監査を実施し、品質方針の社内展開及び、マテリアリティ目標達成に向けた活動状況の確認を行い、マネジメント力強化を図りました。

品質委員会
品質委員会

ものづくり強化活動

ノリタケは、「白く美しい精緻な洋食器を日本で作りたい」という創業者たちの熱い想いから誕生した「ものづくり」の企業です。この精神に基づき、2011年にものづくり強化委員会を発足させ、製品やサービスの品質向上に取り組んでいます。
2011年に製造部門からはじめた「ものづくり3・1(M3・1(エムサンイチ))活動」にて、基盤整備活動を開始し、安定した生産のために安全(2S、標準化)などの基盤となる仕組みの整備を実施してきました。また、技術部門を対象とした「品質活動」についても統合し、製造と技術が一体となって進める活動へと進化させています。2016年からは基盤強化活動として、生産現場の5大使命である「安全」「品質」「生産」「原価」「人材」をコントロールする管理標準・基準と仕組みづくりの活動へ展開しています。
そして、営業・技術・開発・管理・企画・事務部門の業務品質向上活動を「S3・1(エスサンイチ)活動」として拡大し、現在は「M3・1活動」「S3・1活動」の二本柱で活動を進めています。

ものづくり強化の活動

M3・1活動部会
M3・1活動部会

M3・1活動(製造・技術部門)

M3・1活動では、製造・技術部門を対象に「お客様第一、安全第一、品質第一」を掲げ、この3つの「第一」の達成が、事業を通じて社会に貢献し続けるために重要であるとの認識のもと、基盤強化活動を推進しています。

基盤強化活動

基盤強化活動では、品質(Q)、コスト(C)、納期(D)をより確実にコントロールするために、生産現場の5大使命のなかでも、「安全」「品質」「生産」「原価」については重点活動を決めて取り組み、日常管理の質向上を目指して活動展開しています。現地現物を基軸に工場長主導でこれまで取り組んできた基盤強化活動を推進するなかで、継続的な仕組みとしてマネジメントシステムに活動を取り込み、運用を開始しています。
ノリタケグループの12工場では、現地現物での活動部会を開催して、5大使命の活動状況を工場相互研鑽の形で確認しています。さらに、2024年度からは、マネジメント力強化と現場力強化を事業部毎に自主自立で推進、活動報告会を開催して参加者による討議や良好事例の横展開に取り組みます。

工場の階層別役割

工場の階層別役割

品質活動

品質向上に向けた活動としては、「大部屋活動」や「生産準備活動」を推進し、2021年度からの「品質活動研究会」を継続しています。

大部屋活動

大部屋活動とは工場長等の現場トップと、製造・生産技術・品質保証・商品開発などの関係者が横串で集まり、要因解析、対策協議することで、スピード感を持って是正や改善を実践する活動です。クレームや工程内不良の対策として良品活動を実施する際に、その手法として役立つ情報の見える化を行い、「大部屋活動」で是正や改善に取り組んでいます。

生産準備活動・品質活動研究会

商品企画から量産までのプロセスにおいて、ステップ毎に関係者がデザインレビューを行ってアウトプットが適切か確認し、量産時に不具合が発生しないように予防する活動が「生産準備活動」です。各ステップで行うべきことや確認すべき項目、役割分担を決めて活動を推進し、継続的改善により標準的なプロセスを確立しています。
2021年度からは「生産準備活動」をより有効的に機能させるために「品質活動研究会」を立ち上げました。生産準備の過程で発生したと想定される不具合についてテーマアップし、現地現物で関係者による討議を行いながら、生産準備活動に立ち返って従来のプロセスを見直し、根本的な課題解決に向けた取り組みを推進しています。

品質活動研究会
品質活動研究会

S3・1活動(営業・技術・開発・管理・企画・事務部門)

ノリタケグループのものづくり強化活動は、製品を作る工場だけの活動ではありません。お客様に心から喜んでいただくためには、営業や技術など事業に直接関わる部門や、その事業部門を支える管理や開発部門が行う仕事も何らかの形でものづくりに関係しています。これら工場以外のスタッフ部門が取り組むものづくり強化活動がS3・1活動です。Sはサービス(業務)のSを表し、3・1はスタッフ部門が業務を遂行する上で常に心掛けるべき「お客様第一、品質第一、信頼第一」の3つの「第一」を表しています。
S3・1活動とはこれらの「第一」を意識しながら、業務の質を高めていく活動です。
S3・1活動の目指す姿は、「お客様満足を意識し、業務における問題・課題を自主自立的に解決していける」ようになり、個人の問題解決力、および会社の競争力を高めることです。スタッフ部門全員が「お客様」の目線に立って業務を見つめ直し、あるべき姿に向けて業務を整備すると共に、特に業務のC(チェック、振り返り)による業務の見直しを重視して活動をしています。マネジメントレビューにより上位者からのフィードバックを行い、業務の精度・質・効率を高め、お客様から信頼される会社であり続けるとともに、働きやすい職場環境づくりを目指して取り組んでいます。また、この活動に取り組むことで従業員の意識改革を図り、人材育成や強い組織づくりにつなげています。

S3・1活動部会
S3・1活動部会
S3・1活動報告会
S3・1活動報告会

お客様とのコミュニケーション

お客様の声を製品やサービスに反映させるため、また、製品を安全にご使用いただくため、食器事業部内にお客様相談室を設置し、ご意見やお問い合わせを関連部署で共有し、商品・サービスの改善に繋げるように努めています。

製品の安全性について

ノリタケグループではお客様の立場に立って、 安全で安心な製品とサービスを提供します。開発・設計・調達・製造・販売・物流の各段階において安全性に十分配慮するとともに、法令や公的なガイドラインを遵守し、これらが設けられていない場合には、各部門において実態に即した自主基準を作成し、これを遵守します。 また、分かりやすい表示や取扱説明書などを提供し、使用から廃棄に至るまでに発生する事故の未然防止に努めます。

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