ノリタケの成長戦略
ノリタケの成長戦略
私たちは、2030年の長期ビジョン(ありたい姿)実現に向けて3つの成長領域に注力しています。
ノリタケグループでは、第12次中期経営計画の策定に際して、長期ビジョンを明確にし、その実現に向けて取り組むべき中期経営計画を策定しました。この長期ビジョンを実現し、よりよい社会へ貢献するために、事業を推進してまいります。
長期ビジョン(ありたい姿)
ノリタケグループは、「我カ社ノ精神」に記した"事業を通じて社会に貢献する"という姿勢を経営理念の核としてきました。
今後の当社グループを取り巻く経営環境は、地政学リスクの高まり、カーボンニュートラル社会の進展、デジタル化の加速、生活スタイルの多様化等、不確実で先が予測しにくい時代が続くものと認識しています。こうした経営環境のなか、第12次計画の策定にあたっては、2030年度における当社グループの長期ビジョン(ありたい姿)と、その実現に向けた戦略の方向性を描き、その上で、第12次計画の3年間の位置付けを明確にして、取り組むべき具体的な戦略を定めました。
当社グループは、経営基盤を強化するとともに成長領域に注力し、「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役」として社会に貢献していきます。
全社戦略(基本方針)
当社グループの長期ビジョンを実現するために、今後の成長が期待される環境・エレクトロニクス・ウェルビーイングの3分野を成長領域と定めて「選択と集中」を進め、現状の基盤領域(内燃機関、窯業等)から成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)へ事業領域の転換を図ります。
また、成長領域への取り組みを通じて、当社グループは、「地球を元気に」、「社会を便利に」、「人と社会を幸福に」する企業を目指しています。
事業戦略
現在の事業領域のうち、今後注力すべきものは以下の通りです。これらの市場への取り組みを通じて、当社グループの目指す社会の実現に向けて事業を推進しています。
第12次中期経営計画について(2023年度の取り組み)
2030年度に向けて第12次中期経営計画は、収益基盤の強化と成長領域への仕込みの期間と位置付けています。「収益基盤の強化」として、不採算商品・事業の再編、収益改善・合理化を進め、「成長領域への仕込み」として、増産・拡販への対応、経営基盤の強化を進めています。特に、経営基盤の強化として、以下の4つのテーマで全社横断的に取り組みました。
経営基盤強化のための全社横断の取り組み
新事業の創出
- ●全従業員を対象とした開発テーマ提案制度と事業化のためのステージゲート制度の運用開始
- ●新製品の開発
- ●既存技術の用途開発・市場開拓
- ●オープンイノベーション推進体制の整備
【今後の取り組み】
- ●開発テーマ提案制度を含む事業化プロセスの定着と改善
- ●オープンイノベーション推進体制の構築
- ●他社(スタートアップやパートナー企業など)との連携強化による開発の加速
サステナビリティ経営体制の整備
- ●サステナビリティ統括委員会の設置(2023年4月)
- ●GXリーグ※への参画(2023年5月)
- ●ノリタケグループ人権方針の制定・開示(2023年10月)
- ●リスクマネジメント委員会の新設(2024年4月)
- ●設備の省エネルギー化や再生可能エネルギーの活用などカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの推進
【今度の取り組み】
- ●マテリアリティの見直し
- ●新たな中長期的目標の設定
※GXリーグ:経済産業省が主導する、2050年のカーボンニュートラル実現に向けてGX(グリーントランスフォーメーション)に取り組む企業が、同様の取り組みを行う企業群や政府、大学、学術機関と協働して、経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場の創造のための実践を行う場。
組織風土の改革
- ●新人事制度の導入(2024年4月)
- ●より高度な挑戦を促す評価制度への改定
- ●優秀な人材の早期登用
- ●定年年齢を60歳から65歳へ引き上げ
- ●エンゲージメントサーベイの実施による課題の認識と解決に向けた施策の実行
【今後の取り組み】
- ●新人事制度の定着
- ●働き方改革の推進
DXの推進
- ●デジタル技術を活用した業務プロセス改革を推進する基盤強化に向けた工程の可視化やデータを活用した工程改善の推進
- ●「DX推進リーダー」育成プログラムの開始
【今後の取り組み】
- ●DX推進委員会の立ち上げ(2024年10月予定)
- ●デジタル技術を活用した業務プロセス改革
- ●DX人材の育成を推進