ENGINEERING BUSINESS

エンジニアリング事業

主要製品

焼成炉、乾燥炉、攪拌装置、濾過装置、超硬丸鋸切断機、ロードカッター等


  • スタティックミキサー
    スタティックミキサー
  • ローラーハースキルン
    ローラーハースキルン
  • クーラント濾過装置
    クーラント濾過装置
  • ロータリーキルン
    ロータリーキルン
  • 超硬丸鋸切断機(シンカットマスター)
    超硬丸鋸切断機(シンカットマスター)
  • ロードカッター
    ロードカッター

2023年度の業績

主力の焼成炉および乾燥炉はリチウムイオン電池(LiB)向けが堅調に推移したことにより、売上は増加しました。攪拌装置は主要分野の化学向けが好調でした。濾過装置は自動車や工作機械向けが回復基調にあるものの、ベアリング向けが低調で売上は微減となりました。超硬丸鋸切断機は自動車部品向けが振るわず、ロードカッターは公共工事が減少した影響で売上は前年を下回りました。その結果、エンジニアリング事業の売上高は285億58百万円(前期比10.2%増加)、営業利益は21億94百万円(前期比7.0%増加)となりました。

第12次中期経営計画の進捗

2023年度は流体事業の攪拌装置が過去最高の売上を達成し、大きく伸長できた1年で、エンジニアリング事業の大きな目標でもあった売上高300億円に手が届くところまできました。第12次中期経営計画の最終年度である2024年度はしっかりと予算を達成し、収益も確保して次のステージにつなげていきたいと考えています。その中で市況の影響を受けて低調にとどまった製品に関しては挽回を図ってまいります。
LiB向けの焼成炉、乾燥炉は継続的に伸びており、今後さらにEV(電気自動車)化が進んでいく中でお客様の活発な投資が継続されると見ています。これらの製品の製造能力を増強するため、小牧工場に新棟を建設し、再編を進めるとともに海外ベンダーとの連携強化を図ります。さらに、エレクトロニクス領域で次世代製品の開発を進め、機能材料、新型電池、触媒など新分野の開拓にも取り組んでいきます。

成長戦略

焼成炉、乾燥炉等を扱うヒート事業では、環境領域においてLiB後工程の乾燥装置の受注が伸びてきており、2024年度も国内外で拡販していきます。主力のLiB前工程の焼成炉に加え、もう一つの柱に育てていきたいと考えています。
主に攪拌装置、濾過装置を取り扱う流体事業では環境、エレクトロニクス領域で進捗があります。環境領域における『スマートブリケッター』は、濾過工程で出るスラッジを固めて圧縮し、研削油を分離してスラッジと研削油をともに再利用していくシステムで、2023年度から納入を開始しています。また、フードロスの観点では青果等の規格外品を活用できる加熱殺菌装置の商品化を進めています。エレクトロニクス領域では、半導体装置メーカーと協業し、半導体製造工程の排ガス除害装置を開発中です。さらにウェルビーイング領域では、医薬向けのカラムレス連続精製装置の開発に注力しています。これはバイオ医薬品の精製工程を連続化するという業界初の取り組みで、展示会などへの出展を進めています。
事業ポートフォリオは現状でヒート事業が売上全体の7割を占めていますが、流体事業の新製品を増やし、事業バランスの最適化を目指して開発を加速しています。

MESSAGE

挑戦する風土に加え、自己研鑽の充実を進め、当事業の成長の原動力に

エンジニアリング事業部長
高羽義明

2024年3月に、水素燃焼式の焼成炉をテストセンターに設置し、試運転を行っています。電気、ガスのエネルギーを水素燃料に切り替えて焼成した場合、製品にどういう影響が出るかを確認できるもので、まだテストの依頼は数件ですが、今後、注目度がますます高まると見ています。
カーボンニュートラル、先端医療、半導体製造など、当事業が狙う成長領域は「挑戦」が不可欠であり、キャリア採用も多く新人から中堅、ベテランまで幅広い世代の社員が挑戦できる風土を醸成する必要があります。上下関係に捉われず、皆が意見を出せる雰囲気をつくっていくとともに、個々の社員が資格取得や専門性の習得を行い、積極的にスキルアップ、キャリア形成していくことも重要視しています。2023年度は繁忙期が続き、業績においてはありがたいことですが、社員の勉強に向ける時間の確保が難しい状況で、それが今後の成長へのリスクになりかねません。皆が自己研鑽の時間を確保できる労務管理をしっかりと行い、さらなる成長に繋げていきたいと思っています。

PAGETOP

当ウェブサイトでは、お客さまによりよいサービスをご提供するため、Cookieを使用しています。
Cookieを無効にする方法を含め、当社のCookieの使用については「個人情報保護方針」をお読みください。

OK