INDUSTRIAL PRODUCTS BUSINESS

工業機材事業

主要製品

研削砥石、ダイヤモンド工具、CBN工具、切断・オフセット砥石、研磨布紙、研削・研磨関連商品(研削油剤等)


  • 複層歯車研削砥石「ギヤエース(複層タイプ)」
    複層歯車研削砥石
    「ギヤエース(複層タイプ)」
  • 高能率・高精度研削用メタルホイール「Ideal Metal(Wind chip)」
    高能率・高精度研削用メタルホイール
    「Ideal Metal(Wind chip)」
  • SiCウェーハ用仕上研削ホイール
    SiCウェーハ用仕上研削ホイール
  • 平面研削用砥石“フラッディ”
    平面研削用砥石“フラッディ”
  • ガラスクロスディスク 「スパイダーネット」
    ガラスクロスディスク
    「スパイダーネット」
  • ダイヤモンド研磨ベルト「アルタ」
    ダイヤモンド研磨ベルト「アルタ」

2023年度の業績

製作品事業では、国内は自動車分野の半導体不足が徐々に解消され、生産が回復傾向にありましたが、鉄鋼、軸受分野は生産回復に至らず、売上は前年並みとなりました。海外では、北米は自動車生産が前年度より増加し、それに伴い自動車部品、軸受分野も高水準に推移、中国は景気減速を背景に産業機器の生産が減少、東南アジアも自動車生産が減少したことから、全体で売上は減少しました。汎用品事業ではオフセット砥石などの汎用砥石の売上は前年並み、研磨布紙は国内・海外ともに減少しました。利益については、拡販、価格適正化、原価低減等、収支改善の取り組みを強く推し進めてきました。これらの結果、工業機材事業の売上高は557億37百万円(前期比3.0%減少)、営業利益は24億83百万円(前期比5.5%増加)となりました。

第12次中期経営計画の進捗

中期計画最終年度の2024年度は、既存事業の収益基盤強化、成長分野進出の基盤整備を加速させています。市況に関しては、自動車、鉄鋼、軸受、産業機器業界などが想定よりも低調に推移しています。そのような中、収益基盤の強化として、生産拠点の整備を進めています。国内では三好工場で、最新の仕上機を導入することで、仕上工程の自動化、省人化を進めるとともに加工精度の向上を図り、ニーズが高まっている精密形状へ対応可能な製品の生産体制を強化しています。
海外では、EV(電気自動車)化が進む中、市場拡大が見込める製品の再編を進めています。国内外での最適地生産へ向けて、NSAT(NORITAKE SA (THAILAND) CO., LTD.)では、三好工場、夜須工場からの製造移管、及びNUSA(NORITAKE U.S.A., INC.)向け製品の製造も開始し、収支改善を進めていきます。

成長戦略

環境・エレクトロニクス・ウェルビーイングの成長領域においてプレゼンスを高めていくため、環境分野ではEV用歯車研削砥石、ウェルビーイング分野では注射針研削用砥石、産業機器分野ではリニアガイドレール用砥石、エレクトロニクス分野では半導体のウエハーを研磨するBGホイール・LHAパッドの拡販を行っています。
2023年度より、神守工場では環境・ウェルビーイング分野の拡大を目的にプレス機の更新を進めています。三好工場では新事業に向けた事業構想を策定しており、カーボンニュートラルに対応する新製品の開発を進め、2024年度の展示会(JIMTOF2024)での紹介を目指します。エレクトロニクス分野では、電子・半導体向け製品をメインに生産能力増強や研究開発投資を行っています。2024年度は、LHAパッドでの半導体ウエハーの両面研磨に向けたアプリケーション技術の確立に向けて、マシンメーカーと連携を図り、パッドの大型化にも取り組んでいきます。今後も研究開発センターと連携し、半導体向け製品の拡充を図っていきます。
また、2030年度CO₂排出量50%削減(2018年度比)のカーボンニュートラル目標の達成に向け、2024年度は、都市ガス由来のCO₂排出量削減をテーマに三好工場のガス炉を電気炉へ切り替える検証を実施します。三好工場が中心となって将来に向けたエネルギー量の削減課題を検討し、各工場へ展開していきます。

MESSAGE

工業機材事業を「次世代に繋げる」ため、変革に挑戦します。

工業機材事業本部長
前田智朗

工業機材事業は、自動車の電動化などが進み、市場環境が大きく変化している中で、今後の成長が難しい領域であると捉えられることもありますが、私自身はまだまだ伸びしろがある事業だと思っています。さらなる成長のためには、先を見据えた攻めの経営戦略が非常に重要です。2024年度から生産・販売拠点を回って社員と対話を始めています。対話の中で、自分の手掛けている製品の用途や関わる最終製品をよく知らない、市場に関する知識も乏しい人もいるという実態が見えてきました。こういったところから改善しなければ、変革の意識も生まれにくく、イノベーションも期待できません。まずは、国内外の製造拠点で何を製造し、それがどの市場に使われ、その市場の中で我々がどう成長していくのかを示していきます。10年後だけでなく、20年、30年後、その先を見据えて、「次世代へ繋げる」をテーマに事業本部全員が危機感を共有し、スピード感を持って変革を進めることに皆で挑戦していきましょう。

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