130年以上も昔、森村市左衛門という人が海外貿易をはじめた。
弟の豊をアメリカ ニューヨークに送って、
「モリムラブラザーズ」というお店を開いたんだ。
このとき、森村市左衛門に
アドバイスしたのが福沢諭吉じゃよ
1万円札に描かれている有名な人だね!
愛知県鷹場村大字則武(今の名古屋市西区)に、
陶磁器をつくるための工場を建てた。その後、
10年かけて日本ではじめてのディナーセットを完成させ、アメリカへ輸出したんだ。
輸出された陶磁器は「ノリタケチャイナ」と呼ばれ、多くの人に親しまれたのじゃよ
へー!そうなんだ!
陶磁器づくりのためにつくっていた砥石を金属に
使えるように改良したのじゃ。
工場も新しくつくって本格的に
工業用砥石を生産しはじめたんじゃぞ。
これは空襲を受けた
名古屋のまちの写真じゃ
左端に陶磁器工場の煙突が見えるね
戦争が激しくなると、物資が不足したため
陶磁器づくりはお休みすることになったのじゃ
戦争で不足していた食器類は、生産を再開すると
飛ぶように売れた。貿易も再びできるようになり、
たくさんの陶磁器を輸出したよ。
昭和39年に開通した
東海道新幹線と陶磁器
工場の煙突の写真じゃ
新幹線の向こうにえんとつが見えるね
1960年代の半ばごろからは、
陶磁器づくりの技術を生かして、
新しい商品を生み出す研究をはじめたのじゃ
一世紀にわたってお世話になった地域のみなさんに
感謝の気持ちを込めて、ノリタケの森をつくったよ。
100年以上も前につくった工場の建物が今も残っているんじゃ
貴重な建物だね!