カラムレス精製装置
Column-Less Chromatography
for Downstream bioprocessing
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DOWNSTREAM INNOVATION
業界常識を刷新する新技術
製薬業界では、生産性や品質管理の向上として工程の連続化、変動する需要への追従として効率的な生産体制が求められています。
しかし、バイオ医薬品製造では、精製工程で一般的に用いられるカラムクロマトグラフィーにおける消耗品コストや、遠心分離や清澄濾過という前段階での作業工数が多く発生しています。
ノリタケは、これまで培ってきた流体制御技術によって、カラムクロマトグラフィーを使わず、培養液からそのまま精製可能な新技術を実現しました。
新たなダウンストリームプロセスによって、バイオ医薬品製造の連続化に対する革新的な生産性/低コスト化を提供します。
Column Chromatography
従来のカラムクロマトグラフィー
Column-Less Technology
ノリタケのカラムレステクノロジー
ノリタケのカラムレステクノロジーでは、これまでカラムに充填していたビースを、スタティックミキサーとサイクロンセパレーターを組み合わせた経路に循環させ、抗体の吸着や分離を連続的に行います。
これによって、カラムは不要になると共に、ビースを回収・再生することで連続的な抗体精製を可能にしました。加えて、清澄化〜初期精製工程を一つに統合することで、導入コスト・消耗品コスト・稼働時間を大幅に短縮します。
Intensified process and
productive platform
生産性向上とプロセス最適化をもたらす
カラムレステクノロジー
SAVE YOUR cost,
time
and space
連続精製が実現したメリット
導入コスト
-50%
ビーズ使用量
-80%
占有面積
-70%
稼働時間
5 Days 1 Day
※培養スケール500L・抗体発現量3g/Lとした場合の理論値です。
※稼働時間は準備時間も含む。
CONTINUOUS
PURIFICATION PROCESS
連続精製プロセス
洗浄工程
洗浄バッファでプロテインAビーズに付着している不純物を分離し、サイクロンセパレーターで除去します。
溶出工程
溶出バッファを混合し、プロテインAビーズから離れた抗体をサイクロンセパレーターで回収します。
ビーズの再利用
一連の精製工程を終えたプロテインAビーズはそのまま再生工程へ送られ、再利用されます。
CORE TECHNOLOGY
連続化を実現するコアテクノロジー
Static Mixer
スタティックミキサー
- インラインで連続混合
- 動力不要・駆動部無し
- 強いせん断力はかからない
Cyclone Separator
サイクロンセパレーター
- インラインで連続固液分離
- 動力不要・駆動部無し
- カラムレス精製装置専用設計
EQUIPMENT
SPECIFICATIONS
装置仕様
EQUIPMENT SIZE装置サイズ
( H x W x D )
1931 x 1400 x 1267 mm
PROCESS SPECIFICATIONS装置スペック
適用可能なバイオリアクター容量:50〜500 L
システム流量:2,000 mL/min
総処理時間:50 min/50 L〜500 min/500 L*1
*1 抗体精製工程の平均処理時間
SINGLE-USE KITシングルユースキット
接液部はシングルユース部材を使用し、洗浄作業を削減します。
RESINSプロテインAビーズ
短時間での抗体吸着を可能とする、カラムレス精製装置専用のプロテインAビーズを開発しました。
短時間での吸着性能を向上させることで、生産性を高めています。