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アルコール希釈・割水装置

エンジニアリング

醸造用アルコールや原酒と水をスタティックミキサーにてインライン混合し、任意の度数へ希釈する装置です。

 

技術のポイント

①アルコール・お酒の流量・濃度を正確にコントロール

アルコール・お酒と水の流量を正確測ってに制御し、設定した度数となるよう一定比率を保ってスタティックミキサーへ供給します。スタティックミキサーでは瞬時に混合が行われ、常に均一な度数のお酒を得ることができます。

また、出口にアルコール濃度計を設置して濃度制御・濃度監視を行うことも可能で、定常運転時の濃度精度は設定値±0.1%以内を実現しています。

②危険物に該当する高濃度アルコールを安全に希釈

危険物に該当する60%以上の高濃度アルコールを指定数量以上タンクへ受け入れる場合、タンク及び周辺設備は危険物設備として許可を得ないと消防法令に違反となります。

しかし、危険物設備とするためにはタンクや電気設備の改修、防液堤の設置が必要となり、多大なコストがかかります。

本装置を用いて、タンクローリーから移送されたアルコールを60vo%以下へ希釈してからタンクへ受け入れる方式とすれば、比較的小さいコストで安全対策が可能となります。

対象品目

・日本酒
・焼酎
・ジン、ウォッカ
・醸造用アルコールの希釈

効果

①醸造用アルコールの希釈

従来、95度の醸造用アルコールをタンクへ受け入れた後に
水を加えて攪拌、希釈する方法が一般的でしたが、この希釈装置で受け入れ時に60度以下へ希釈することにより、タンクや周辺機器の危険物対応が不要となりました。
また、希釈作業にかかる時間も1/2程度に削減されました。

お酒の割水

タンクで行うことが一般的である原酒の割水を、この希釈装置にて連続処理することができます。
希釈装置の出口にはアルコール度数を確認する濃度計を
取り付けていますので、狙った度数へ正確に割水できます。
割水にかかる作業時間を短縮し、生産性を大きく向上します。

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