- 切断機(シンカットマスター)
- スローアウェイ方式の超硬薄丸鋸を採用した超硬薄丸鋸「シンカットマスター」。
高精度切断、歩留向上、鋸寿命向上を可能にする特許技術により、これまで以上に早く、薄く、精度よく切断できるよう、常に進化を続けています。
特許第5996536号
高精度切断
ガイドの間隔を常に狭くすることによって、刃厚の薄い丸鋸を使う際にも、たわみを抑制し、高精度で切断するこができます。また同時に歩留まりも向上しました。(特許第5996536号)
丸鋸は回転しながら材料に切り込んでいきます。(右方向に移動)
ガイドも丸鋸に追従して右方向に移動します。
上のガイドが材料に当たると、そのガイドは材料の外形に沿って上方に移動するため、ガイド間を常に狭い状態に維持し丸鋸のたわみが抑制されます。
特許第6218699号
歩留向上
シンカットマスターでは、6m程度のビレット材が切断部まで自動搬送。縦横のバイスでしっかりと固定した後、回転する丸鋸が前進移動してカットしています。
従来型では、材料の残りの長さが所定未満となると、送込バイスが材料をつかむことができなくなり、廃棄となっていました。
そこで送込バイスと入側バイスを一体化させ、最後まで材料をつかめるように改良。これにより、さらに材料の切断ができるようになり、廃棄していた残材が削減されました。(特許第6218699号)
切断位置での丸鋸による切断後、材料を送込バイスで掴み、切断長さだけ切断位置方向に送り込む。送込んだ後、入側バイスと出側バイスで材料を掴み切断する。切断時、送込バイスは元の位置に戻る。これを繰り返し、材料を切断していく。
切断を続けていくと材料の長さが短くなりますが、送込バイスは入側バイスと干渉しない位置までしか近づけない為、長い残材が残る。(従来)
入側バイスと送込バイスを一体化し、入側バイスでの材料送りを可能にしました。
入側バイスでの材料送りを可能にした事で、従来は55mm以上の残材が発生していたのに対して、20mmまで削減できました。
特許第5389732号
鋸寿命向上
材料受け部の幅を材料より小さくすることにより、受け部の上に切屑が堆積しにくくなりました。それによって切屑による丸鋸刃の損傷を低減できるため、丸鋸刃の寿命も長くすることができます。また、受け部は材料の幅方向に移動可能。棒材のサイズ変更にも対応できます。(特許第5389732号)