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開催日:2024年11月26日(火) ~ 2024年12月1日(日)
もう何年前になるのだろう…
ふらっと入った京都の画廊で初めて目にした日本刺繍の、何ともたおやかな色合いときめ細やかな手仕事にスーッと異次元の世界に吸い込まれた様な感覚がその時致しました。それから染色等のある専門学校に通い…とても務まらないであろう職人さんの世界に入ることになりました。「私には無理」と何度も弱音を吐きました。でもいつの間にか5年の修業が過ぎ、地元に帰り作品作りと共に教室が始まりました。
今回は、日本刺繍で表現された大小さまざまな額や掛け軸、帯、半襟、小物などを展示致します。まゆの会の生徒さんの作品は江戸後期から明治に絞り、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」46枚、柴田是真の「明治宮殿千種之間天井画」40枚をメインに、「伊藤若冲」「東海道五十三次」「洛中洛外図」など選りすぐった数枚を展示致します。
日本で最古に現存する飛鳥時代の日本刺繍(天寿国曼荼羅繍帳)があります。そこには人の切なる想いが絹糸と共に繍い込まれています。一針一針への想いを感じていただけたら幸いです。ぜひご高覧ください。
末吉節子 プロフィール
静岡県掛川市出身
1978~1983
京都で伝統工芸士 小橋我峰氏に師事(約5年間修行)
その後掛川に戻り、日本刺繡の制作活動とともにギャラリーで個展の開催を始める
1995 京都府伝統産業技術コンクールにて『飛天』奨励賞受賞
1997~ 定期的な個展を静岡、東京、名古屋などで開催
1999 第70回第一美術協会展入賞(後援文化庁・東京都)
以後 2003・2005・2007年入選 2010年受賞
現在 第一美術協会正会員
日本刺繍 まゆの会
1995 第1回生徒作品展 (掛川市中部電力エレパーク)を皮切りに、静岡県内の企業、百貨店、ギャラリー、図書館での合同作品展多数
2004 大阪花博出展
2009 国民文化祭出展 伊藤若冲 生徒合同展
2020 掛川城御殿にて富嶽三十六景 合同展 ほか