ボーンチャイナはどのようにしてつくられるか、ご存知ですか。クラフトセンターはボーンチャイナの製造工場です。
生地の製造から絵付けまで、ノリタケの技と伝統を間近でご覧いただけます。
明治から昭和初期までに製造されたノリタケ製品「オールドノリタケ」や「画帖(がじょう *デザイン画)をはじめ、
数々のテーブルウエアを展示しているミュージアムです。
3階には企画展示コーナーもあります。※ノリタケミュージアムはクラフトセンター入館料でご覧いただけます。
・大人・・・ 500円
団体割引: 30名様以上450円 100名様以上400円
・65歳以上の方・・・ 300円
団体割引: 30名様以上 270円 100名様以上240円
・高校生以下の方・・・ 無料
・障がい者手帳をお持ちの方・・・ 証明書(手帳のコピー、電子版可)のご提示により無料
※障がい者手帳をお持ちの方1名につき、介助の方1名無料
「原型製作」から「釉焼き」まで、流し込み成形による生地製造工程を紹介しています。
3階展示室では、1904年日本陶器創立以降、工業製品として作られた食器を中心に展示しています。
ノリタケはこれまでに様々なデザインや素材開発を行ない多くのディナー皿を製造、世界の食卓を彩ってきました。工業製品として作られた食器には、当時の時代背景や市場のニーズが反映されています。ディナー皿とともにその時代に起きた歴史的、社会的出来事もキャプションでご紹介していますので、大正から昭和、平成のデザインの流れを世相とともに辿ることができます。また、様々な碗皿を展示したコーナーや、テーブルセッテングなど、ノリタケ食器のデザインをお楽しみいただけます。
4階の展示室では豪華で煌びやかな「オールドノリタケ」や「画帖(デザイン画)」を展示しています。
2013年の改装時に新たに 独立型の展示台を設け、大花瓶などを全方向から鑑賞いただけるようになりました。「オールドノリタケ」の魅力を存分にご堪能ください。
期間 : 2025年1月4日(土) ~ 2025年12月25日(木)
ノリタケは、輸出用ディナーセットの製造を目的に、1904(明治37)年に創立しました。ディナーセットとは、サイズや用途が決まった食器が人数分のセットになったものです。1914(大正3)年にその製造に成功して以降、市場のニーズに対応し、形や画柄を開発・販売してきました。
その中で時には、時流に沿った商品を提供するため、食器本来の機能やデザイン以外の付加価値を追究することもありました。
このような動きが加速したのは、高度経済成長期以降です。消費者にインテリアなどに費やす経済的余裕が生まれると、ノリタケは、画家や書家、イラストレーターの作品を陶板製の複製画にして販売しました。白黒テレビの普及率が90%を超えた60年代の半ばには、アニメや人形劇のキャラクターが描かれたメラミン製の子ども用食器も手がけるようになります。
70年代に入ると、生活用品のファッション化・多様化の時代を迎えます。生活に彩りを添える付加価値の高い商品開発に重点を置いたノリタケは、77年に著名なファッションデザイナーと提携して食器を製造・販売しました。これは、陶磁器業界におけるデザイナー・キャラクター商品ブームのさきがけとなりました。これらを契機に、アーティストや他社とのデザイン提携や共同開発が増えていきました。
近年、マンガやアニメなどのコンテンツビジネスの成長に伴い、キャラクター商品のニーズやターゲット層は拡大しています。オンラインなどの普及に伴う販売網の拡大は、消費者の選択肢を増やし、商品には機能以外の価値やストーリー性がより求められるようになってきました。そうした時流を背景に、企業の相互の利点を活かすコラボレーションは珍しくありません。
ノリタケは長い歴史の中で、高い造形性と確かな品質、豊かな色彩や繊細な画柄を商品化できる技術を培ってきました。これを活かし、皆さまの心に響く商品を届けたいとの思いを分かち合い創り上げた、共創の世界をお楽しみください。